三陸ロール白菜のスープ煮
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養殖コンブの生産が盛んな普代村の「昆布大使」を務めることになりました。新しいレシピや加工品の開発に協力し、特産コンブの消費拡大を応援します。同村では震災後、養殖施設や船の復旧が進む一方、風評被害や他産地商品との競合もあり、特産コンブの販売が伸び悩んでいます。
流れの速い外海で育てられた普代のコンブは弾力があり、歯触りが良いのが特徴。ビタミンやミネラル、カルシウムも豊富です。美容と健康のためにも、多くの方に食べていただきたいものです。
若い養殖コンブを湯通しして細かく刻み、乾燥させた「すき昆布」は、保存も効き、さまざまな料理に応用できます。紹介するレシピは、素材の良さを生かして上品な味わいに仕上げました。物足りなさを感じる人は、少し塩を加えてもいいです。白菜を二重に巻くことで、コンブや具とのバランスが取れ、食感が良くなります。
【三陸ロール白菜のスープ煮】
〈材料〉3~4人分
白菜の葉 12枚
鶏ひき肉 200㌘
生ザケ切り身 2切れ
すき昆布 大判2分の1
酒(鶏肉とサケで作る具に混ぜる)
大さじ1
ユズ(飾り用) 適宜
★スープ
水 4カップ
酒 大さじ2
鶏がらスープ顆粒 大さじ2
塩 少々
薄口しょうゆ 小さじ1
〈作り方〉
- 白菜は熱湯でさっとゆで、水気を拭き、芯の厚い部分を包丁でそぐ。
- 生ザケは塩、こしょうをし、5分置いてからフードプロセッサーでミンチにする。
- ボウルに鶏ひき肉、生ザケのミンチ、酒を入れ、手で粘りが出るまで練り上げて具を作る。6等分に分けておく。
- すき昆布は2分の1枚を6等分にする。ゆでた白菜1枚に、乾燥したままのすき昆布1枚をのせ、その上に具を広げる。白菜の芯の方から巻き上げ両端の葉を中に入れていく。もう1枚の白菜を、閉じ目をくるむように反対側からしっかり巻き、仕上げる。同様に6個作る。
- 鍋に巻き上げた白菜ロールをびっちり並べ、スープの材料を加える。中火にかけ、煮立ったら落としぶたをして弱火にして15分ほど煮る。
- 鍋から取り出して食べやすい大きさに切り、器に盛り付ける。ユズの千切りを散らして出来上がり。
(さらにイクラを飾ると見た目が華やかになり、お祝い膳やもてなし料理としても喜ばれます)
提供:盛岡タイムス