サツマイモのチーズグラタン
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まさに秋の味。ほんのりシナモンが香るサツマイモのチーズグラタンをご紹介します。
サツマイモが日本に伝来したのは17世紀のはじめ。漢字では薩摩芋と書くように、薩摩(鹿児島)とのつながりが深い植物ですが、サツマイモが最初に上陸したのは琉球。沖縄です。そこから九州の薩摩に伝わり、主に九州南部で栽培されていました。やせた土地でも育ち、繁殖能力が高いサツマイモは大飢饉の際に鹿児島にて餓死者を出さなかったほどで、凶作の際の救荒作物として重要視されるようになり、薩摩から江戸、江戸から東日本へと「薩摩の芋」の栽培が広がったそうです。また、第二次世界大戦中の軍事統制下の食糧難においては、サツマイモの栽培が奨励されていました。
そんなサツマイモには、食物繊維はもちろん、ビタミンCやビタミンB群、カリウム、カルシウムなどの栄養素がたっぷり詰まっています。その中でも注目していただきたいのは、ヤラピンという成分。サツマイモを切った時に出る乳白色の液体の中に含まれているヤラピンは加熱しても減少しにくい栄養素であり、主な効果としては食物繊維と同じく整腸作用があげられます。
サツマイモを選ぶときは、皮の色が鮮やかで、傷や黒ずみがなく、ひげ根がないものを選ぶとよいです。
今回のレシピではフルーティーな香りのエダムチーズを使っていますが、粉チーズや、パルメザンチーズでも代用できます。また、シナモンはアクセント程度でお好みの量を使ってください。
【サツマイモのチーズグラタン】
〈材料〉
サツマイモ 1本
エダムチーズ 30㌘
溶けるチーズ 50㌘
生クリーム 100㏄
シナモン 少々
塩こしょう 少々
〈作り方〉
①サツマイモの皮をむき、約1㌢幅に切って水にさらす。それから少し硬めになるように鍋でゆでておく。
②耐熱容器にバターをひく。
③バターをひいた容器にゆでたサツマイモの3分の1ほどをしく。それから塩、こしょう、シナモンをお好みでふり、エダムチーズもふる。
④③の上に残りのサツマイモをのせる。それから塩、こしょう、シナモンをふり、生クリーム、溶けるチーズをのせ、エダムチーズを軽くふる。
⑤④を220度のオーブンで、15~20分焼き、完成(焼き目を見て、足りなければ何分か追加で焼く)。