セロリと豚肉煮のせ豆腐
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栄養満点のセロリの香味と食感がアクセントのお料理です。
セロリが食用に栽培されるようになったのは、17世紀のヨーロッパ。ですが、セロリはそれ以前の古代ローマ時代から、香料や薬草として使われてきました。かつてはミイラの首飾りや、古代ギリシャの祭事の際に使われていたこともあるそうです。
日本に伝わってきたのは、16世紀の終わりごろ。セロリは和名をオランダミツバといいますが、この由来はセロリがオランダ船で渡来したことにちなんでいます。
セロリの特徴は、なんといってもその独特の香り。その成分はアピインやセネリンと呼ばれるもので、肉の臭み消しに効果があるほか、唾液や胃液の分泌を促し、血圧上昇を抑える働きがあります。また、アピインには精神を落ち着けるリラックス効果が、セネリンには頭痛などを和らげる効果があります。
そして栄養も豊富です。セロリには食物繊維がたくさん含まれているほか、摂取したたんぱく質からエネルギーを作り出すビタミンB6、体内の水分調整を行うカリウム、そして胃の粘膜を保護するビタミンU(キャベジンとも)など、体に欠かすことのできない栄養がたくさん入っています。
梅雨に向けた体づくりのために、ぜひ作ってみてください。
【セロリと豚肉煮のせ豆腐】
〈材料〉
木綿豆腐 1丁
セロリ 1本
豚肩ロース(薄切り) 100㌘
しょうが(薄切り) 3枚
セロリの葉 適量
一味唐辛子 適量
〈調味料a〉
だし 2分の1カップ
しょうゆ 大さじ2
酒 大さじ2
みりん 大さじ1
〈作り方〉
①セロリは長さ3㌢に切ってから縦に薄切りにし、豚肉は細切りに、しょうがは千切りにする。
②小鍋に( a )を煮立て、豚肉としょうがを入れてほぐし、中火で煮る。
③肉の色が変わったらセロリを加え、汁気がほぼなくなるまで煮詰める。
➃豆腐は電子レンジで2分ほど過熱し、軽く水切りをして4等分する。
⑤器に盛った豆腐の上に➂をのせて一味唐辛子をふり、セロリの葉を飾る。
提供:盛岡タイムズ