うま味と酸味で疲労回復
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全国的に記録的な暑さが続いています。西日本などに比べれば盛岡は過ごしやすい気候ですが、30度前後の気温が続くと、さすがに体力を消耗します。食欲が落ちているときでも食べやすく、疲労回復効果が高いおかずを考えました。食材のうま味と酸味が調和し、冷やしてもおいしくいただけます。
鶏手羽中は、手羽の中で最も肉厚で、だしもたっぷり取れる部位です。品質が料理の味を大きく左右しますから、新鮮でぷっくりと丸みがあるものを選んでください。
生薬や漢方薬としても用いられるゴボウには、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種のクロロゲン酸が豊富に含まれています。水にさらすと出てくる茶色の成分がクロロゲン酸ですので、あく抜きは最低限にとどめたほうがいいでしょう。
クエン酸たっぷりの梅干しは、殺菌や疲労回復はもちろん、血液の流れをよくしたり、ミネラルの吸収を高めたりと成人病予防の効果も注目されています。体を整える食材を上手に取り入れ、暑い夏を乗り切りましょう。
【鶏手羽中とゴボウの梅煮】
〈材料〉3~4人分
鶏手羽中 12本
ゴボウ 7~8㌢分
梅干し 4個
こま油 小さじ1
ショウガ 2かけ
長ネギ 2分の1本
酒(A) 100cc
水(A) 700cc
しょうゆ 小さじ 1~2
煎りごま 適量
〈作り方〉
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鶏肉は骨にそって2本切り込みを入れる 。
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ショウガはすり下ろし、鍋にごま油を中火で熱して炒める。香りが立ったら、①を加え表面を焼き付ける。
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ゴボウは5㍉程度の斜め切りに、長ネギは斜め薄切りにする。②にゴボウと長ネギを加えてさっと炒め、梅干しを軽く崩して(A)と共に加える。
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ひと煮立ちしたら、あくを除いて弱火にし、落としぶたをして20分煮る。
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しょうゆで味を調え器に盛りごまを振る。
提供:盛岡タイムス